解説

このページでは Muscle Vibration(筋肉の振動)を使用した「プレッシャーを伴わないサドン・ムーブメント」について説明しています。

実際にこのVibrationがどのような場面で使われているのかについては、WDSFの公式動画サイトのタンゴのレクチャーのなかで画面に上記の用語が出てきます。以下の動画の5:13以降をご覧ください。

この「プレッシャーを伴わないサドン・ムーブメント」は、本文中には、スタート時にクローズド・ポジションからプロムナード・ポジションにリードする場合が例として挙げられていますが、タンゴのチャートを読んでみるとその他にも多数ありました。以下はその一部です。

  クローズド・プロムナード   ステップ3
  オープン・プロムナード    ステップ3
  ベーシック・リバース・ ステップ1
                 ステップ4
  オープン・リバース・ターン  ステップ1
                 ステップ4
  ツイスト・ターン       ステップ4

本文中のMuscle Vibration(筋肉の振動)は、言葉だけではすんなり理解しづらいかもしれません。イメージ的にはスマートフォンのバイブレーションより強く筋肉を震わせるといったところでしょうか。
こちらを御覧ください。 ⇒ Tango Pointers by Paolo Bosco and Silvia Pitton

を御覧ください。

注意!

この「サドン・ムーブメント」では、男子はくれぐれも圧力を伴わないという点にご注意ください。特にクローズド・ポジションからプロムナード・ポジションにリードする場合、手で女子を開かせるやり方は下手なやり方です。

 

本文対訳

Sudden Movements without pressure
圧力を伴わないサドン・ムーブメント

These are usually used by the Man to lead particular types of figures which do not require a large shift of weight, for example a change from a Closed Position to a Promenade Position from a standing start.
In this specific case the Man uses the Sudden Movement to open to Promenade Position with great speed and, at the same time, indicate this intention to the Lady, who will react by opening to Promenade Position.
Sudden Movements without Pressure are generated by the Man through the vibration(4) of certain muscles and are transmitted to the Lady in the form of “Stimuli”.
これらは通常、直立した状態でのクローズド・ポジションからプロムナード・ポジションへの変更など、体重の大きなシフトを必要としない特定のタイプのフィガーにリードするために男子によって使用される。
この特定のケースでは、男子はサドン・ムーブメントを使用してプロムナードポジションに素早く開き、同時にこの意図を女子に伝え、そして女子はプロムナードポジションに開くことで反応する。
この圧力を伴わないサドン。ムーブメントは、特定の筋肉の振動(4)を通じて男子によって生成され、「刺激」の形で女子に伝達される。

The Lady reacts to these “Stimuli” by producing, through her muscles, a reaction compatible to the “Stimulus” received.
Through the study of various dancing techniques, the Lady learns to identify the different “Stimuli” of the Man and to react to them.
女子はこれらの「刺激」に反応し、受け取った「刺激」に対応した反応を筋肉を通して作り出す。
さまざまなダンス・テクニックの学習を通して、女子は男子の異なる「刺激」を特定し、それらに反応することを習得する。

A more complex example of Sudden Movement without Pressure which is very popular in modern choreography is the In-Out Technique. This consists in the Man closing and immediately reopening his hips by a few centimeters. The Lady learns to respond to this “Stimulus” with a similar closing and reopening, which must be created using her own power and at the highest possible speed.
現代の振り付けで非常に人気のある、「圧力を伴わないサドン・ムーブメント」のより複雑な例は、In-Out Techniqueである。 これは、男子が数センチだけ腰を閉じてすぐに開くことにある。 女子は、この「刺激」に、同様にクローズし再びオープンすることを習得する。これは、女子自身の力を用いてできる限り早い速度で行う必要がある。

Appendix 

(4) MUSCLE VIBRATION(筋肉の振動)
A series of small impulses generated by the Man, with the intent to communicate to the Lady a change of state and to create an effect of great speed. 
女子に状態の変化を伝え、大きなスピードの効果を生み出すことを目的とした、男子によって作り出される一連の小さなインパルス(衝動)。