解説

The Ballroom Dancing の改定版 The Revised Technique of Ballroom Dancing 5th Edition Revised(1961)第5版改定版です。日本ではリバイズド・テクニック、略してリバテクなどと呼ばれることがあります。いずれもアレックス・ムーアMBEの著書です。これらをもとにして日本でもいくつかの書籍が出されています。私の持っているのは以下の2つです。

  1. 1983年 モダンダンス教程初版 (若林政雄著、The Revised Technique of Ballroom Dancingを元に、講談社が出版)
  2. 1999年 ボールルームダンス テクニック第5版 (JBDF出版:The Ballroom Techniqueの翻訳版)

なお新しい発見がありました。下の年表をご覧ください。

The Ballroom Techniqueと改定履歴と、このRevised Technique の改定履歴を比較すると、第5版までの各版は改定年だけでなく改定月まで一致していました。またそれ以降の版も、大体同じ年に出版されています。

これらの事実から、私はこの2つの書籍の初版およびその後の改定版は、Contents(内容)は共通で、表紙と序文だけを入れ替えて出版したといって差し支えないと考えています。内容的にも、この2つの版を比較してみると、各種目の各フィガーのチャートの横の欄の構成項目は全く同一で、記載内容もほんの一部分を除いて、全く同一でした。この違いは改定版による違いだと思われます。
つまり現在のボルテクは、ほぼ60年前にはすでに確立されていたということになります。

ただし、重要な違いもあります。

  • 用語や、チャートの解釈方法(How to study the Charts)については、ISTDのThe Ballroom Technique のほうが説明が簡略化されており、理解しにくくなっている。
  • The Ballroom Dancing では全部のフィガーごとのDiagram(男女の足型図)が記載されており、The Revised Technique の序文では、それも有用だと書かれていたのに、The Ballroom Technique の序文では省かれているため、The Ballroom Technique だけしか知らない者にとってはそのような足型図があることに気がつかない。

なお、読者の方々が比較できるように、How to study the Chartsの個所とフォックストロットのチャートのみ付け加えます。