解説

この本の「アプローチの方法への提言」で記されているように、アレックス・ムーアは以下の読者を想定しています。

    • 初心者
    • 競技選手
    • 教師試験の受験者

さらに、アレックス・ムーアは、記載したすべての足型図を男子と女子別に「チャートの読み方」で説明しているように格子図上に描いているのですが、ステップの標準的な幅については読者が容易に理解できるように、格子の1辺の長さを2フィート角(約61センチ角)にしています。

参考のためにいくつかの足型図を下に貼り付けました。

たとえば、ワルツのナチュラル・スピン・ターンの男子ステップ1の「右足前進 壁斜めへ」の歩幅は、足型図を見ると、ほぼ格子の対角線の長さすなわち61センチ✕1.414=86.3センチです。成人の歩行時のおおよその歩幅を、歩幅=身長✕0.5とすると、この86.3センチの歩幅は約172センチの身長の成人の歩行時の歩幅に相当します。

なお、アレックス・ムーアMBEは、「ダンサーが熟練している場合、ステップはかなり長くすることができますが、動きの容易さと整合する長さに限ります。」と書いています。とは言え、この本では21世紀のダンス・スポーツのように大きく動くことは想定していないということになります。

このページの最後に、アレックス・ムーア自身が踊っている、ベーシック・フィガーの動画を紹介しておきます。

 

足型図の例

ワルツ ー ナチュラル・スピン・ターン

 

 

ワルツ - リバース・ターン

 

 

フォックストロット ー フェザー・ステップ

 

アレックス・ムーアのレクチャー動画

無声動画ですが、それほど大きな歩幅ではないことが見て取れます。この動画を神元誠さんに寄贈されたアレックス・ムーアMBEの娘さんによると、この動画は1936年に撮影されたのではないかとのことです。