解説

この記事は、「よく学びよく遊べ」の編集者のSwingさんの掲示板「YY喫茶室II」に記載されている解析結果を引用させてもらいました。大変優れたエッセイですので、ご本人の了解を得てここに掲載させていただきます。

Swingさんにお礼を申し上げます。

途中の解析の途中も重要だと思いますので、できるだけその掲示板に忠実に引用させてもらったつもりです。読みづらくなったとすれば私の責任です。ご容赦ください。

なお「よく学びよく遊べ」の中に、「社交ダンスのための音楽入門」という章がありますので、こちらでSwingさんをご存じの方もおられると思います。

 

以下がSwingさんの解析結果です。

 

[S]と[Q]の長さ解析

フォックストロットの動画

フォックストロットの動画 Arunas Bizokas Katusha Demidova Foxtrot New Standard Routine について、[s]と[Q]の長さの解析をしました。
この動画は、曲に合わせて踊り、カウント(ナンバー)で踊り、タイミングで踊ってくれているので、とても分かりやすいです。

 
フォックストロット解析用~メトロノーム音付

この動画のタイミングを解析するに当たり、「ルーティン1」の冒頭部(29秒)について、ガイド音(メトロノーム音)を追加合成して、動画を作ってアップしました。

使用している曲は、25bpmなので、1小節は2.4秒、1拍は0.6秒です。
この動画を1秒25フレーム(25fps)の動画に変換すると、、
 ・1フレームは0.04秒で、1小節は60フレーム、
 ・[Q]は1拍なので、15フレーム
 ・[S]は2拍なので、30フレームになります。

 

解析結果

解析はカウントの取り方について2つの考察で行いました。
その結果を図に示します。
その結果、「考察①」のカウントの取り方であれば、[S]の長さは[Q]の長さのほぼ2倍になっていることが分かります。
また「第2Q」が「第1Q」よりも長めになっていることも分かります。
私は、この「考察①」の解析が正しいと考えています。

なお、考察②の取り方で考えると、[S]と[Q]との長さにほとんど違いがなくなることも分かります。

なお、カウント[1]のタイミングは、次の「ルンバ」と「タンゴ」のウォークの図を参ください。

カウントの感じ方は、ダンスであれ行進であれ、スローであれワルツであれ、同じで、ステップした足に体重の50%以上が載った時とするのが、もっとも分かりやすいです。

 

 

解析結果 改定

「カウント1」の取り方が違っていた!
それで、改めて「考察③」を作りました。

▽190617図の改定
フレーム番号(fG,fS)が動画開始位置からとなっているので、カウント1を基準にしたフレーム番号(fG’,fS’)を表の右に追加しました。
(基準点が移動しただけなので、⊿fSは変更ありません。)
参考として小節数も追加しました。
(1小節の理論値は60フレームです。)

各タイミングでの静止画を作りました。

「カウント1」の取り方を変更してみたら、[S]は[Q]のほぼ2倍になりました。^^