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概要
歴史的に言うと、世界のいずれのダンスも、踏み出した足の着地のタイミングを音楽のビートに合わせていたと考えると「当たらずとも遠からず」と言えるかと思います(日本舞踊などは全く違いますが)。ボールルーム・ダンスも例外ではないと思われます。しかし、ボールルーム・ダンスがタイミングをずらすことによる音楽の表現の幅を広げ発達し、さらにスポーツの要素を取り入れるようになって来るにつれ、タイミングの取り方はもうすこし複雑になってきます。
以下に、元世界チャンピオンの Peter Eggleton and Brenda Winslade 組が、初心者のためにGrade 1 のアマルガメーションを、音楽のビート(=ティーチング・カウント)に合わせてステップ・カウントで踊っている動画を紹介します。着地のタイミングをチェックすると、これらのデモのステップ・カウントが音楽のビートに合っていることがわかるかと思います。ステップ・カウントで踊ると、基本のタイミングだとは思いますが、彼らの通常の音楽性にあふれたダンスとは異なる、面白みにかけるダンスのように感じられます。
用語の定義
ティーチング・カウント
通常「ティーチング・カウント」とは、ダンス音楽のビートに合わせて1、2,3ないしS(スロー)、Q(クイック)と呼ぶカウントの仕方である。ダンス音楽の場合、テンポは通常一定なので、ティーチング・カウントの1、2,3は同じ長さで、S(スロー)はQ(クイック)の2倍の長さとなる。
ステップ・カウント
この記事で使う「ステップ・カウント」とは、ムービング・フットがフロアに着地したときを1、2,3ないしS(スロー)、Q(クイック)と呼ぶカウントの仕方である。
この呼び方は「参考資料」を参考にした。
参考資料
この資料は、すでに絶版になっている「ダンステクニック革命(堀口史朗著、白沙書房)」の書籍の一部分コピーさせていただきました。
2006 ダンステクニック革命 第5章 表現力アップ 7 カウントと脚の強さには矛盾がある