Last Updated on 2022年1月26日 by tama
解説
ダンス教本の各フィガーのチャート(表)の中には「タイミング」としてたとえば以下のように書かれています。
ワルツ タイミング:1 2 & 3 1
フォックストロット タイミング:S Q Q S あるいは12 3 4 56
ボルテクの例としては以下のように記載されています。
またWDSFの教本の例では以下のように記載されています。
これらはいずれもチャート形式で書かれています。チャート形式が採用されたのは、The Revised Techniqueの初版(1948年)およびその内容のほぼコピーであるThe Ballroom Techniqueの初版(1948年)からです。その両方とも、それらのもととなっているBallroom Dancingの初版(1936年)から第5版(1947年)まではチャート形式ではありませんでした。手元にある第4版ではチャート形式ではないために、タイミングが各ステップごとに与えられているように理解すべき個所はありません。
たしかにチャート式で見ると、表面的にはタイミングは各ステップごとに与えられているように考えても不思議はありません。しかしBallroom Dancing をきちんと読めば、上記の「タイミングは各ステップごとに与えられている」という理解は誤りだということが結論づけることができます。それを明確に示すためにJDSF公認指導員講習会の一部を以下に示します。これで
このタイミングを、コーチャーがダンサーに対して発声して指示をあたえるカウントのことをティーチャーズ・カウントと呼びます。
ワルツ タイミング:1 2 & 3 1
フォックストロット タイミング:S Q Q S あるいは12 3 4 56
以下にそのティーチャーズ・カウントの例をいくつか動画で紹介します。