ダンスパーティでかかっている音楽がうるさいと感じたことはないでしょうか。

最近アップル・ウォッチを購入したのですが、その機能に騒音計がありましたので、ダンス・パーティでは、どの程度の音量でダンス音楽が流れているのかチェックしてみました。下のグラフは京都駅前のパーティ会場での15分間の測定結果のグラフです。おそらく80dBの下の細い横線が80デシベルのレベルだと思いますが、けっこう80デシベルを超えています。難聴になるリスクはアップルの資料によれば以下のとおりです。

    • 80 デシベル:1 日に 5 時間半このレベルの騒音にさらされると、一時的な難聴になるおそれがあります。このレベルの週間限度は 40 時間です。
    • 85 デシベル:1 日に 1 時間 45 分このレベルの騒音にさらされると、一時的な難聴になるおそれがあります。このレベルの週間限度は 12 時間半程度です。

結果のグラフで最大85となっているのは、多分会場のスピーカーの真下ではないでしょうか。人にもよるでしょうが、私には、1曲そこにいろと言われたら勘弁してほしいくらいの音量でした。その曲がかかっていたとき、スピーカーから離れた会場の反対側でも踊るのには差し支えない音量でしたから、もう少し絞ってもいいような気がしました。

ただしその主催者のパーティの音楽の音量は、他の主催者のパーティと比較してうるさいというわけではありませんから、どのパーティでも80デシベルを超えることはよくあることだと思われます。

 

音楽の音量は、かかっていた曲にもよるし、人間の脳の働きとして、その音量に慣れてしまうと過大な音量でも意識下に押し込めてしまうということもあります。また難聴になりかけていても本人はわかりません。だからこそ聞こえづらいなあと思われた小さな音量でも、それで踊れるなら、それに慣れる努力をしてみてはいかがでしょうか。また主催者自身もパーティの参加者以上に難聴のリスクを負っているということも覚えておく必要があります。

個人的には、難聴になりうるリスクをもつレベルの音量は自分もうるさいと感じるのはよしとしても、近い将来、高齢化による難聴が進んできてそのレベルでうるさいと感じなくなったらどうしよう(泣)。

アップル・ウォッチのオンライン・マニュアルに記載されていた、騒音レベルと難聴になるリスクとの関係を下に記載しておきます。

騒音レベル
  • 騒音レベルは、周波数重み付け特性 A を用いて測定され、デシベル単位で表されます。 
  • 80 デシベルを下回る音量なら、長期間さらされていても聴覚に影響はないとされています。測定された音量がこのレベルであれば、ノイズ App では「OK」と表示されます。
  • 80 デシベルを上回る大きな音に長期間繰り返しさらされていると、難聴になり、治らなくなるおそれがあります。聴覚を守る器具を使うか、静かな場所に移動するなどしてください。このレベルの音量が測定された場合、ノイズ App では「大音量」と表示されます。 
    • 80 デシベル:1 日に 5 時間半このレベルの騒音にさらされると、一時的な難聴になるおそれがあります。このレベルの週間限度は 40 時間です。 
    • 85 デシベル:1 日に 1 時間 45 分このレベルの騒音にさらされると、一時的な難聴になるおそれがあります。このレベルの週間限度は 12 時間半程度です。 
    • 90 デシベル:1 日に 30 分このレベルの騒音にさらされると、一時的な難聴になるおそれがあります。このレベルの週間限度は 4 時間です。
    • 95 デシベル:このレベルの騒音は 1 日に 10 分聞くだけでも、一時的な難聴になるおそれがあります。このレベルの週間限度は 1 時間 15 分程度です。
    • 100 デシベル:このレベルの騒音は 1 日にほんの数分でも、一時的な難聴になるおそれがあります。このレベルの週間限度は 20 分程度です。 
  • 水や風が、騒音レベルの精度に影響する場合があります。水上や水中でアクティビティをする間は、防水ロックの使用を心がけてください。
  • Apple Watch が防水ロックされている間や、マイクやスピーカーの使用中は、測定は一時停止されます。
出所:Apple Watch