ちょっと古い記事ですが、2003年6月20日付けの日本経済新聞の社会面に載っていた記事をご紹介します。それによると「ダンスはアルツハイマー病やその他の認知症の進行防止にかなりの効果がある」そうです。以下に概要を示します。それにしても効果云々もさることながら75歳以上の人でダンスを楽しんでいる人がかなりあるというのにはびっくりしますね。
新聞記事概要
米国アルバート・アインシュタイン大学の研究グループが19日付の米国医学誌に研究成果を発表した。それによると研究グループは1980年から75歳以上の高齢者約470人を追跡調査した。どのような趣味を持ち、週に何回それらを楽しんでいるかで被験者をいくつかのグループに分け、それぞれから認知症の患者が発生する確率を調べ上げた。チェスや将棋などを日ごろから楽しんでいる人はそうでない人に比べ、認知症になる割合が74%少なかった。楽器を演奏するのが趣味な人も無趣味な人に比べて認知症になる割合が69%低下した。スポーツなど主に体を動かす余暇活動は認知症の進行を食い止める効果はあまりなかった。
ただしダンスは例外で、認知症進行の割合が76%低下したという。
日本経済新聞

出所
下記のURLは記事の元となった米国のNew England Journal of Medicineの報告のアブストラクトです。
Leisure Activities and the Risk of Dementia in the Elderly
論文の本文入手は有料だし、このアブストラクトには書いていなかったので、気がつきませんでしたが、下記の参考情報で、もうすこし詳しいことが書いてありました。
注目は、認知症になる割合を削減する効果のなかで「しょっちゅうダンスをする」がトップということですね。
ダンス 76%低下
クロスワード 47%低下
読書 35%低下
家事 記載なし
テニス 記載なし
ウォーキング 効果なし
水泳 効果なし
サイクリング 効果なし
ゴルフ 効果なし
参考情報
それに関する記事が、同じ米国のスタンフォード大学の社交ダンスのサイトに掲載されていました。