ダンスホールオルガン
社交ダンスパーティでは、ダンス音楽を流すのに、気軽にCDが使われていますが、その前はカセットテープでしょうか。
さらにさかのぼると、LPレコードや、SPレコードが使われていたのでしょうか、今に比べると大変不便だったと思います。
では蓄音器が1900年代に発明され、普及するまでは、生演奏だったのかというと、かならずしもそうではなくて、自動オルガンも用いられていたようです。
そのひとつ、ダンスホールオルガンなるものをご紹介します。
これは、オルガンとは言っても、いわば大型のオルゴール(オランダ語でOrgel、英語でMusical Box、米語でMusic Box)で、パイプオルガンと同じようにモーターでふいごをうごかし、音の高さや音色の異なるパイプに空気を送って音を出します。
自動的に音楽を鳴らすのは、折りたたみできる厚紙を楽譜に応じて空気が通るあなをあけ、それを一定の速度で送ることによって楽譜通り音を鳴らします。
この自動オルガンは、宮城県の松島町にあるベルギーオルゲールミュージアムが所蔵しているものです。
詳しくは、http://www.belgium-orgel.jpをご覧ください。
このダンスホールオルガンは普通のオルガンより一回り大きいのですが、ここにはこの他にもたくさんのオルゴールが展示されており、そのうち最大のコンサートオルガンはなんと高さ7メートル、幅9メートルもあります^^
仙台に行かれることがあればご覧になってはいかがでしょうか。
なおこのダンスホールオルガンの演奏を動画にとったのですが、アップロードしようとしても原因不明の理由でできません。
ウィンドウズメディアプレーヤーでは再生できるのですが...
このミュージアムで、もらった資料を載せておきます。
オルゴールの音色はなぜ癒されるの?
人間の耳には聞こえない高周波と低周波を含む音が、脳幹と視床下部の血流促進に有効だということが文科省や京都大学の研究で実証されています。
一方で、この脳幹や視床下部の働きを低下させているのが現代の私たちが日々耳にしている雑音です。日常的にこのような音を耳にすることで、自律神経失調や免疫力の低下、そしてガン細胞の発育など実は私たちの身体に大変な悪影響を与えているのです。
■自然の環境音の大切さ
太古から人間は森林や熱帯雨林の雨や風、木々や鳥のさえずりなど自然の美しい音を聞き生活していました。そして人間の本能をつかさどる脳幹と視床はこの自然音を最大限に取り入れて心身を正常に保つよう発達したのです。
しかし、文明の発達とともにこの自然音は私たちの耳から遠ざかってしまい、前述のような身体への悪影響が出現し始めました。
■高周波と低周波
そもそも人間に必要だった自然音には、冒頭にある「高周波・低周波」が豊富に存在しています。よくある「森林の音」などのCDでも楽しめますが、CD=電気音になるため実は周波数はまったく違うものになるのです(もちろんそうでない、周波数がきちんと考慮されて、効果のあるものもありますがやはり大変高価なものです)。
鳥のさえずり、虫の鳴き声、川のせせらぎ・・・たくさんの音が重なり合い奏で合う森林の音。ここでは高周波と低周波の音が混ざり合い、人間の体にいい影響を与えます。
■自然音と同じように高周波と低周波を持つ楽器
自然音と同じような周波数を持つ音があります。それは弦楽四重奏のオーケストラなどです。
そして、単体で同じような周波数を持つ者は、パイプオルガン、そして大型のオルゴールなのです。
■当ミュージアムの「癒しのオルゴール」は・・・
正確には計測していませんが、5オクターブ72弁以上」のオルゴールは自然音よりもはるかに高周波を持つことがわかっていることから、当ミュージアムでは2Fに展示・演奏している「ポリフォン」「ベルベック」「コメット」などが該当すると考えられます。
後は省略