米国の Emily Post’s Etiquette という、エチケットの本があります。800ページにもなろうかというもので、初版が1922年に出たものです。1991年にシカゴ郊外の書店で購入したものですが、そこにダンスパーティーでのカットイン(ダンスフロアで踊っているカップルに、後から別な男性が割り込む)という風習のことが載っています。いまはこのように極端なことはないとは思いますが、パーティーではいろいろな人と会話を楽しむのがマナーであるのと同じくダンスもいろいろな人と踊るのがマナーということでしょうかね。
 
以下はその和訳と原文です。

 

割り込み
踊っている女性は別な男性から「カットイン」された場合は、パートナーを代えることをこばんではならない。これはずっと踊っていたいというカップルにとって「カットイン」という風習の一番いやなところである。かれらは数歩も行かないうちにすぐ邪魔をされてしまうことがしばしばである。おそらく一晩中ひとりのデートの相手とだけ踊るといういまの風習は、「人気者であるためには、女性はしょっちゅう割り込まれることを覚悟しなければならない」という古い考えに対する反発であろう。
 
男性は、自分が踊りたいという女性を見たとき、そのカップルのところへ行って彼女のパートナーの肩をポンポンとたたく。たたかれた男性はその新来者によろこんでその場所を明け渡さなければならない。新しいカップルは三人目の男性がカットインするか音楽が止まるまで踊る。最初の男性は、自分から彼女を取っていった男性に対してカットインをやり返してはいけない。また誰であろうと同じ男性に対してカットインを繰り返ししてはならない。
Cutting in
A woman who is dancing may not refuse to change partners when another cuts in. This is the worst phase of the cutting-in custom; those who particularly want to dance together are often unable to take a dozen steps before being interrupted. Possibly the current custom of dancing only one’s date the entire evening is a reaction against old idea that to be popular a woman must be constantly cut in on.
 
When a man sees a woman with whom he wants to dance, he steps forward and taps the shoulder of her partner, who relinquishes his place in favor of the newcomer. The couple then dances until a third man cuts in or the music stops. The partner who was first dancing with the woman should not cut back on the man who took her from him, nor should a man continue to cut in on the same man when the latter dances with other partners.
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