これまでに日本語化され、日本で広く普及しているテクニックブックとしては、ISTDの The Ballroom Technique をJBDF(日本ボールルーム・ダンス連盟が翻訳した「ボールルーム・ダンス・テクニック」通称ボルテクがあります。しかし、私の調査の結果、The Ballroom Technique 最終版(1982年)でさえ内容的には1961年にはすでに書かれたものであり、用語に関しても簡易的な説明だけで誤解を招きやすいものでした。そのためアレックス・ムーアMBEの最後の著作である Ballroom Dancing 第10版(2002年)をもとに、より明確な用語の解説を付け加えていきます。