解説
 
ボールルーム・ダンス・テクニックでは、アライメントのことを以下のように説明されています。
 
「部屋に関連した足の位置(方向)である。足とボディが同一線上にあるときは「面して」または「背面して」、およびボディに対し足が違った方向にあるときは「向けて」を使用すること。」
 
しかしこれだけで、ボールルーム・ダンス・テクニックの表に書かれているアライメントの内容を理解するには、説明が不親切です。
 
これはもともとのThe Ballroom Technique の説明が不親切だからだと思いますが、英国のダンスサイトでこのアライメントについて詳しく説明していますので、それを引用したいと思います。
 
 
その説明のポイントだけ拾って和訳してみます。
 

■ アライメントの説明は、そのステップが終わった時点での足の向きである。

■ 「向けて Pointing」を使うのは、たとえば、ナチュラル・スピン・ターンの男子4歩目や女子2歩目、またリバースターン・インコーポレイティング・フェザー・フィニッシュの男子5歩目の場合のようなステップでは、足はその方向をむいて終わるが、ボディはまだその方向にまで達しておらず、ボディの向きを変える動きを次のステップまで継続する場合に、「向けて」を使う。

なお引用した英語の説明では、以下の様な用語を使っています。WDSFテクニック・ブックも同じ用語を使用していますので、英語文脈からみたそれらの意味を併記しておきます。
 
 
ボールルーム ダンス テクニック
(和訳版)
対応する英語WDSF) 文脈を考慮した用語の意味
面して Facing ~にボディ前面を向けて前進する
背面して Backing ~にボディ背面を向けて後退する
向けて Pointing ~に足を向ける
壁斜めに Diagonal Wall ~壁斜めに
中央斜めに Diagonal Center ~中央斜めに